現場ブログBlog
最近のルームシアター事情
そもそも「ホテルのルームシアター」って今どういう位置づけ?
「ルームシアター」と聞いて、どんなイメージを持たれるでしょうか。
少し前までであれば、
ホテルに泊まったときの“ムフフなお楽しみ”
そんな位置づけだった時代もありました。
ところが最近では、
「それって何ですか?」 と聞き返されることも珍しくありません。言われずとも説明を加えることもしばしば。
スマートフォンやタブレットが当たり前になり、
動画配信サービスも日常に溶け込んだ今、
ルームシアターという言葉自体が、あまり意識されなくなってきているのが実情です。
それでも、ルームシアターは消えていない!

「じゃあ、もう使われていないのか?」と言われると、答えは NO です。
実際の運用データを見ると、 ルームシアターの売上は年間を通して一定水準を維持しており、
目立ちはしないものの、確実に“使われ続けている”ことが分かります。
つまり、
- 宿泊の目的として選ばれることは少ない
- でも、選択肢としてあると使われる
- そして、使われた分だけ、ちゃんと数字になる
そんな 「脇役として優秀な存在」になっているのが、今のルームシアターです。
いま、VODシステムの主役はどこにあるか

現場感覚で言えば、ルームシアターはもはや主役ではありません。
VODシステムの中心は、明らかに変わっており、
- 館内案内・施設情報の表示
- 清掃や滞在管理との連携
- 多言語対応によるインバウンド対応
こうした インフォメーション機能 が、 いまやVODシステムのメインです。
かつて「ルームシアター」が担っていた
「動画を再生する役割」も、一部は動画アプリや外部サービスに置き換わりつつあります。
それでも“映画の話だけ”で語るとズレる理由

ルームシアターを
「映画を何本見られるか」
「話題作が入っているか」
といった切り口だけで語ると、圧倒的なコンテンツ量を誇る動画配信サービスに正直なところ見劣りするかと思います。
それでもルームシアターが導入される背景は、多くのホテル様でルームシアターはホテルの標準的なサービスである、と認識されているからです。そうした背景がありつつ、実際の視聴傾向を見ると、一般映画よりも、 「(男性の)出張の夜の息抜き」としての利用 が圧倒的に多いことが分かります。
ここまでのまとめ
ルームシアターは、滞在のメインコンテンツではありません。
> (男の)出張のスキマを埋めるサービス
として、今も確実に機能しています。
派手さはないし、話題にもなりにくい。
それでも、あると“ちょうどいい息抜き”になる。
それが、いまのホテルにおけるルームシアターの立ち位置です。
実際、ルームシアターは売れているのか?

「正直なところ、ルームシアターって売れてますか?」
この質問、現場ではよく聞かれます。 結論から言うと、
「昔ほどではないが、意外と安定して売れている。」といえます。
派手に伸びているわけではありません。
ただし、売上データを年単位・月単位で見ていくと、
急激な落ち込みがなく、一定の水準で推移しているのが分かります。
現場でデータを見ていて、 「これは思ったより安定しているな」と感じるのは、
どの月を見ても極端なゼロや急落がほとんど無いところです。
話題にもなりにくく、 導入の決め手として語られることも最近は少ない。
それでも、毎月きちんと“使われ続けている”。
この静かな安定感は、 ルームシアターの特徴のひとつだと思っています。
利用されにくいのは、どんなホテル?
一方で、「ここは厳しいな」と感じる条件もはっきりしています。
ポイントは 客層 と土地柄です。
客層は言うまでもありませんね。実態として男性向けコンテンツの比率が非常に高い傾向があります。
そのため、
- ファミリー層がメインのホテル
- 観光・レジャー目的が中心の宿泊施設
こうしたホテルでは、売上が伸びにくいです。
「売れる・売れない」を分けるのは、土地柄

売上の差を生む最大の要因は、実は ホテルの立地(=土地柄) です。
具体的には、
- 観光地ではない
- でも、外部からのビジネス来訪者が多い
- 夜に出歩く娯楽が少ない街
こうしたエリアでは、
ビジネス目的の中年男性の宿泊の割合が多くなりやすい。
結果として、
- 外で飲み歩く選択肢が少ない
- 客室で過ごす時間が長い
その延長線上で、 ルームシアターが“選ばれる”場面が増えてきます。
逆に、
飲み屋街や歓楽街が充実している都市部では、
ホテルの外で時間を使えるため、ルームシアターの出番は少なくなりがちです。
まとめ
ルームシアターの需要は、
決して分かりやすくはありません。
ただし、
- 表に出にくい
- 目立たない
- でも、根強い
そんなニーズが、確実に存在しています。
ホテル様によっては、追加料金を取らず 客室料金に含めて、サービスの一部として提供するケースもあるくらいです。
「売れているか/売れていないか」だけで判断するのではなく、
自分たちのホテルのターゲット層に合っているか。
そこからルームシアターを考えてみると、サービスをすきまを埋めることができるかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
もしルームシアター導入や仕組みについてご興味があれば、お気軽にお問い合わせください。

