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【ホテル法定点検とネットワーク/VOD設備】点検日に起きやすい通信トラブルと予防策まとめ
ホテル関係者の皆さまはご存知のとおり、ホテルでは年数回、消防法や建築基準法に基づく法定点検が行われます。
このとき、電源系統の遮断や設備の停止が伴うケースが多く、ネットワーク機器・VODシステムに意図せぬトラブルが生じることが珍しくありません。
この記事では、現場で実際に起こりやすい事象と、点検前に最低限やっておけば安心できる対処方法をまとめました。
なぜ法定点検でネットワーク/VODに影響が出るのか?
点検では以下がよく発生します:
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受電設備点検のため、館内全停電または系統単位の電源断
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非常電源への切替作業
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ネットワーク室を含む弱電系機器の電源遮断
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Wi-Fi AP、VODサーバ、スイッチ、ルーターの再起動
この機器の一斉「再起動」がクセ者です。
電源OFF >> ON の順番を間違う
↓
ルーター起動前にサブ機器が起動
↓
DHCPもらえず接続不能、→通信トラブルに
というトラブルに繋がります。
点検日に起きやすいトラブル一覧
| 事象 | 原因 | 現場での症状 |
|---|---|---|
| VODが立ち上がらない | 配信サーバ起動不良 |
全客室テレビが「読み込み中」のまま |
| アクセスポイントが半分だけ繋がらない | PoEスイッチの起動順問題 | 特定フロアだけWi-Fi接続不可 |
| PMS連携不調 | 管理PC起動不良 | 部屋状態が更新されない・インジケータ差異 |
| ルーター設定飛び | UPS未導入 / 落電 | アクセスポイントの設定初期化事例あり |
点検前に必ずやるべき 5 つのチェックリスト
① 電源断の対象範囲を確認
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サーバールーム / LANラック / PMS接続機器 が対象か確認
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「弱電は電源落とさないと思っていた」→ これが一番危ない
② 起動順序の紙を貼っておく
1. ルーター
2. L3スイッチ
3. L2スイッチ
4. VODサーバ
5. インフォメーションCMS
6. テレビ/端末
③ UPSの残量・保持時間確認
UPSが既に使えない(耐用年数経過)などで瞬断時に設定飛ぶケースがあります。
④ IPアドレスの固定/可変の棚卸し
再起動後にDHCP枯渇でトラブルになるケースもあります。発生自体は稀ですが、影響範囲の大きいトラブルとなります。
⑤ 点検後の試験項目を決める
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PMS → VOD連携チェック
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フロア別Wi-Fi疎通確認
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IPTVチャンネル試験
- etc…
点検自体の異常有無と、復旧の異常有無は別です。ゲストからの申告で初めて気づくのではなく、最低限チェックする事項を決めておきましょう。
実際によくある失敗談
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ネットワーク接続のトラブル
→ ルーターだけ後から電源投入されDHCPの配布待ちでネットワーク接続不良 -
VOD画面の異常をゲストから指摘されてしまう
→ 客室でも表示確認漏れ。対処が後手に。 -
システム連携の齟齬
→ システム間(PMSとVODなど)が深夜に行うべき同期処理ができておらず、表示する情報が食い違ってしまう。
まとめ
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法定点検では一時的に電源を落とす作業が発生するため、通信トラブルが起きやすくなります。
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起動順序・IP管理・復旧後の連携確認で影響を最小限にしましょう。
弊社VODサービスのサポートでは、上記のような点検時のトラブルに対して豊富な対応実績がございます。
ホテル様側で複雑な手順や注意点を覚えていただく必要はありません。
点検日時をサポート窓口までご連絡いただければ、既存のネットワーク構成を踏まえ、
各施設に最適な対処方法をご案内いたします。万が一トラブルが発生した場合も、迅速に対応をサポートいたします。
導入前の段階でも、現在のネットワーク構成を事前に調査し、
想定されるリスクや最適な運用方法をご提示することが可能です。
点検や運用にご不安がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

