センサーカメラ取り付け 龍宮城ホテル三日月 龍宮亭様
- 導入レポート
今日のミッションは『混雑の見える化』
ゲストがたくさん来てくれるのは嬉しい反面、課題になるのが 「混雑」。
せっかく楽しみに来館されたのに、
「人が多すぎてゆっくりできない……」
そんな不満が積み重なると、満足度が下がってしまいます。
そこで登場するのが、今回導入する 「混雑状況表示機能」。
客室テレビでリアルタイムに混雑度を確認できるようにすることで、
ゲスト自身が混雑を避け、より快適なタイミングで施設を利用できるようになる――
これが今回の“見える化”の狙いです。
今日は、その課題を解決するための 裏側のワンシーンを、
現地の作業風景とともにお届けします。
リゾートホテルの快適さを支える、デジタル化の一歩をぜひ覗いていってください。

どんな仕組み?機能の概要
今回導入する「混雑状況表示機能」は、施設内の混雑度を自動で計測し、可視化する仕組みです。
大きなポイントは、“人数の推定”を映像処理により自動的に行うところにあります。

まず、大浴場の出入口に 人数カウント用センサー を取り付けます。
このセンサーが、入場方向へ進む人の数と、退場方向へ戻る人の数を識別し、
サーバーへリアルタイムでデータを送信します。
サーバ側ではこの情報をもとに、
入場人数 - 退場人数 = 現在施設内にいる人数
という形で、大浴場内に滞在している人数を常に集計しています。
さらに、その人数がホテル様ごとに設定された 混雑基準値 を超えているかどうかを判断し、
結果を以下のようにわかりやすく分類します。
- 空いている
- やや混雑
- 混雑
この判定結果が、客室テレビなどのインフォメーション画面にある、「混雑状況表示」画面へ反映されるという仕組みです。
なお、ご安心ください——
このセンサーは撮影や画像の保存は一切行いません。
人の通過を数値化しているだけなので、プライバシーへの影響はゼロ。安全かつストレスなく、混雑分散に貢献できるシステムになっています。
実際の取り付けの裏側 その1
図ではセンサーからクラウドサーバへ一直線に情報が届くように見えますが、実際の現場では、複数のネットワーク機器を経由しながらクラウドサーバと通信しています。ホテル館内ネットワークはセキュリティ要件も厳しく、その詳細をすべて公開することはできませんが、裏側では多くの機器が静かに、しかし確実に稼働しています。

その中でも、今回の仕組みを支えている代表的な装置が
一般に「ハブ」と呼ばれる ネットワークスイッチ(Ethernet Switch) です。
既存のネットワーク構成に大きな変更を加えることなく、
LANポート(差込口)を拡張できるため、
新しい機器を追加する際には欠かせない存在です。
まさに、ネットワークの交通整理役といったところでしょうか。

さらに今回導入するセンサーは、LANケーブル1本で通信と電源供給を兼ねる「PoE給電方式(Power over Ethernet)」を採用しています。
そして、このPoE給電に必要となるのが、通信と電源共有をいっぺんに行える「PoE対応スイッチングハブ」。写真に写っているのがまさにその機器です。
このPoE方式には、多くのメリットがあります。
- 配線がシンプルになり、見た目もスッキリ
- 電源コンセント不要で、施工性が高い
- UPS(無停電電源装置)と併用すれば停電対策も一括管理
- 天井裏など、電源が取りづらい場所でも設置しやすい
- 機器の増設やレイアウト変更に強い
こうした特性のおかげで、ホテルのような広大な施設+利用頻度の高い設備でも安定運用が実現できるわけです。写真にある通り見た目こそ控えめですが、混雑状況表示システムの縁の下の力持ちとして欠かせない存在なんです。
実際の取り付けの裏側 その2
いよいよ、混雑状況を生み出す“心臓部”ともいえるセンサーの取り付け作業です。
今回のセンサーは、人の通過を検知するために天井へ設置します。
ただ置くだけではなく、正確にカウントできるよう、位置と角度には細心の注意が必要です。
まずは設置位置を決定します。
通過動線をしっかり捉えられる場所を選んだら、その天井にLANケーブルが通る程度の小さな穴を開けます。
センサーは電源も通信もLANケーブルでまかなうため、この穴が唯一の“生命線”になります。

次に、近くの点検口を開けて天井裏へアクセス。
先ほどのPoE対応スイッチングハブ(PoEスイッチ)から伸びているLANケーブルを手繰り寄せ、
設置個所まで慎重に配線していきます。
天井裏は暗く狭いため、この工程は職人技が光るポイントです。

LANケーブルが設置穴まで届いたら、ケーブルを天井の穴から引き出し、センサー本体と接続します。
ここで通信が正常に行われているかを確認し、問題がなければ次のステップへ。

通信確認が取れたら、いよいよセンサーをビスで天井に固定します。
センサーは角度が重要で、ほんの数度ズレるだけで検知精度が落ちることもあります。
そのため、最後に角度を微調整し、通過人数が正確にカウントできることを実機でチェックして完了です。
見た目は小さな機器ですが、導入時のわずかな調整が、後の混雑表示の精度を左右します。
まさに「見える化」の要となる瞬間なのです。
どれぐらい時間かかる?導入作業よくある質問
実際の作業にどの程度時間がかかるのか、導入前に最も多くいただく質問がこちらです。
以下に、今回の施工条件を基準とした目安をまとめました。
作業時間の目安
- 1か所あたり:約1時間
- 全体作業:約2時間程度
- ※配線経路が確保されており、点検口が近い場合の想定です。
ただし、現地の状況によって工数が大きく変動するため、
事前に現地調査(無料・有料などは案件により異なる)を行わせていただきます。
作業体制
- 対応人員:2名
安全確保・作業効率化のため、必ず2名体制で実施します。
使用部材
- センサー本体
- ビス(固定用)
- PoE対応スイッチングハブ(PoEスイッチ)
- LANケーブル
騒音について
- 穴あけ加工時に、1か所あたり約1分程度騒音が発生します
- 天井内部の構造や材質により変化しますが、短時間での作業が可能です
■ 作業が延びる可能性のあるケース
以下に該当する場合、追加時間または追加費用が発生する可能性があります。